長期契約での火災保険を推奨する理由
火災保険は長期一括<長期年払い>単年契約の順番で保険料が高くなります。お金に余裕があれば長期一括をオススメしますが、更新時など支払い負担が大きい場合は長期年払いに見直す方法がオススメです。
年払いに変更して支払い負担を軽減
持ち家の火災保険は長期契約するのが一般的です。2022年10月より火災保険は最長5年までしか契約できなくなりました。(2022年9月までは最長10年、2015年9月までは最長35年契約が可能)保険期間を長くすることで長期割引が適用されて、更新手続きを頻繁にしなくてもいいメリットがあります。
しかし、契約期間が長いことで更新時期を忘れてしまうケースが目立ちます。
家を買う時は諸費用でまとまった出費があることを認識しているので長期契約に抵抗を持たない人が多いですが、更新時はお金の用意がなくて火災保険料の負担を大きく感じるものです。愛知県のマンションに住むYさんは、火災保険の更新時期を忘れていた中で同様の補償内容で約13万円の更新を案内するハガキが届いて悩んでいました。
子供が3人いるYさんは上の子供が大学1年生、下の子供は小学6年生で10年前に比べてお金のかかる状況でした。補償プランを薄くすることも考えましたが、ちょっと補償を見直しても軽減できる保険料は数万円程度です。下の子供も小さくて夫婦共働きで子供だけが家に残ることもあり、補償を薄くする方法は避けたいと考えていました。
そこで、契約期間と支払い方法を見直す方法を行い、10年一括払いから10年契約長期年払いに変更することで負担を軽減しました。
※火災保険の最長契約期間が5年になった現在は、5年一括払いと5年契約長期年払いを選べます
保険期間と支払い方法による保険料の違い
Yさんの火災保険契約状況
- 保険期間: 10年
- 建物: 800万円
- 家財: 1,200万円
- 火災、落雷、破裂、爆発: ○
- 風災、雹(ひょう)災、雪災: ○
- 水災: ○
- 水濡れ、物体の落下・飛来・衝突、騒擾(じょう)等: ○
- 盗難: ○
- 破損、汚損: ○
- 臨時費用: ○
- 類焼損害: ○
- 個人賠償責任: ○
- 地震保険: ×
保険料
更新ハガキが届いた加入中の損保ジャパン日本興亜 → 13.0万円(10年一括払い)
一括見積で同じ補償プランで見積を出し直した結果契約した楽天損保
- 10年一括払い: 11.4万円
- 10年長期年払い: 12.4千円/年(10年分で12.4万円)
- 1年一括払い: 14.7千円
保険料を安くするために保険会社を見直したことで、ほぼ同等の補償プランで1.6万円の保険料を軽減できました。(10年一括払いでの比較)契約期間と支払い方法は、「10年(5年)一括 < 10年(5年)長期年払い < 1年契約」の順番で保険料が高くなります。保険会社を見直したことで10年長期年払いにしても10年分の支払い総額は既存の保険会社の10年一括より安くできました。保険会社によっては、1年契約を条件に月払いできる場合もありますが、年間1万円くらいであればKさんは払えると判断しました。
保険料の安さと支払い負担のバランスを考えると5年など複数年契約の長期年払いはバランスが良いです。
5年契約で中途解約しても、違約金なしの日割りもしくは月割計算で支払い済み保険料を還付されるので、長期契約を結ぶデメリットはほとんどありません。1年契約年払いにするのなら5年契約長期年払いを強くオススメします。長期契約しておけば、保険料率が改訂しても万期までは影響を受けません。保険料率が下がることもありますが、地球温暖化で自然災害が増えているので風災、水災を中心に今後は料率が高くなっていく見込みです。
Yさんは本来13万円負担しないといけないところを、12.4万円×10年で支払う方法を取り、家計への影響を最小限に軽減させました。下の子供の年齢を考えると、当面はお金のかかる状況が続くので年払いだと更新を忘れにくくて事前に保険料の工面をできることも長期年払いに切り替えた決め手でした。
まとめ
火災保険料の軽減は、補償プランや保険会社選びだけではなく契約期間と支払い方法を見直す方法があることを覚えておきましょう。一括払いの負担が大きい場合は、単年契約よりも10年契約をして長期年払いが人気です。年払いでも負担が大きい場合は月払いの方法もありますが、割高なので早めに長期年払いか長期一括払いに戻す計画を立てて一時しのぎとして活用してください。
近い将来引っ越しなどで解約する見込みがる場合でも、違約金や還付金減額なしに中途解約できるので、長期契約をオススメします。