一括見積では必ずセコム損保を含める理由
もともとはホームセキュリティユーザー向けに開始した保険サービスですが、セコム利用者以外からも保険料の安いことが評判となり、広告活動は少ない中で大手損保会社へ成長した経緯を持っています。保険料は安いですが運営母体は日本の大企業なので信頼できます。
セコム損保
- 会社名
- セコム損害保険株式会社
- 設立
- 1950年2月4日
- 資本金
- 168億880万円
- 運営母体
- セコム株式会社(ホームセキュリティーの大手)
- 主要商品
- 火災保険、自動車保険、がん保険
- 運営方式
- 代理店型、通販型兼用
火災保険のスペック
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戸建水災対象
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Web契約
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風災等補償対象
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破損
汚損 -
鍵開け
盗難時のガラス・鍵破損は可
水回り修理
主な割引制度
- ホームセキュリティ割引
- オール電化住宅割引
- 建物築浅割引(築10年以内)
- 長期年払い割引
- 建物を補償対象にする場合、金融機関から質権の設定を依頼されていないこと
過去にインターネット申込の新規募集を停止していた時期もありましたが、現在は再開しています。感染症の流行によってインターネット申込のサポート窓口(コールセンター)が繋がりにくくなる時間帯が増えています。
セコム損保の特徴
セコム損保はもともと1950年2月に設立された東洋火災海上保険株式会社が1998年にセコム傘下に入ったことで誕生した保険です。1998年にセコム東洋損害保険株式会社へ改称し、2000年に現在の社名になりました。富国生命とも業務提携していますが、損害保険は独立した運営になっています。
国内最大手のセキュリティ会社が運営母体になっているので信頼性も高く、後発組のため保険料も安いと評判です。当サイトのスタッフも一戸建住宅購入時に10社の一括見積を取った結果、セコム損保が最安値になって契約をしました。(ホームセキュリティの利用なし)
セコム損保はもともと、すでに多くの契約者を抱えるホームセキュリティサービスの顧客向けのサービスを中心にしていました。そのため、大手損保会社の中でも広告活動は消極的です。それでも補償が充実していて保険料も安いことからホームセキュリティを利用していない方からの契約が増えて大手損保会社に成長した経緯があります。
ただし、昨今は保険料の値上げを含めた改訂を繰り返していて、補償の拡充をする改訂が少なく感じます。割安感が少なくなっているので、必ず他の火災保険と比較検討するようにしてください。
火災保険を得意にしている
損保会社の多くは火災保険よりも自動車保険を得意にしています。セコム損保も自動車保険の取り扱いはありますが、主力商品は火災保険になっています。東洋火災海上保険はセコム傘下に入った1998年当時は業界最下位の存在でした。
セコムが本業のホームセキュリティとは無縁の保険業に手を出したのは、ホームセキュリティ事業と住宅関連の損害保険とのシナジー効果を狙っていたからです。
つまり、セコムが火災保険を扱うことを目的に誕生した保険会社です。現在もセコムのホームセキュリティを導入している家庭には割引率を優遇する措置を取っています。
インターネット契約もできる代理店型保険
セコムは代理店型保険で、各セコムの拠点に保険担当スタッフが在籍しています。元々、セコムは最大手のホームセキュリティ会社で、全国展開をしていたので拠点数は多いです。セコムからの出向によるスタッフも多く代理店業務を行うスタッフの質も高いです。
希望すれば代理店による出張対応での契約もできますが、条件を満たせば通販型のようにインターネット契約もできます。数ある損保会社の中でも、通販系と代理店系の2つの要素を取り入れているところは少なくセコム損保の大きな特徴です。
インターネット契約をできる条件は以下の通りです。
- 重要事項説明書、建物登記簿謄本、建築確認申請書などのコピー資料を提出できる
- 賃貸用の事業目的ではなく居住用の住宅であること
- 増改築等や損害が発生していない
- 家財保険で1個または1組の価額が30万円を超える貴金属等の補償を希望しない
- ホームセキュリティを導入されている場合は、監視範囲が明確になっている
- 保険始期予定日が、契約日から10営業日以降100日以内
- 保険期間が1~5年で保険料の1回払いか年払いであること
- クレジットカード払いを利用する
- 他社からの満期日に伴う入れ替えまたは、新規契約(他社を中途解約しての入れ替えはNG)
最新改定情報
2022年10月1日契約始期および2023年1月1日契約始期よりセコム安心マイホーム保険(家庭総合保険)の改定が行われ、火災保険の契約期間が従来の最長10年から最長5年に短縮され、長期契約の割引率が大幅に下がりました。現在は全ての火災保険が最長契約期間5年になっています。
2023年1月1日契約始期以降の改訂ポイントは以下の通りです。
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保険料の改定
2021年6月に損害保険料率算出機構の参考純率が改定されたことを受け、保険料率全体の見直しをしました。
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M構造料率の細分化
区分所有建物の専有部分と建物一棟でリスク実態に基づいて異なる料率を適用。
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建物再調達価額係数の導入
新たな係数を導入することで建物再調達価額の低い額の物件ほど保険料は割高に、建物再調達価額の高い額の物件ほど保険料が割安になる。
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家財保険料の見直しその他の改定
都道府県一律の料金形態に改定および構造2区分(H構造以外・H構造)への改定でシンプルな保険料率に変更。
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長期契約の割引率見直し
5年契約の場合、10%の割引率から5%の割引率にダウン。2~4年契約も従来に比べて約半分の割引率にダウンしています。
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臨時費用保険金補償特約(30%・300万円限度)の廃止
臨時費用保険金補償特約(10%・100万円限度)についてはこれまでどおり付帯可能。
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その他の改定
個人賠償責任補償特約の補償範囲拡充、配偶者の定義見直し、破損・汚損損害等補償特約等における除外物件の見直し、建物評価時の調整率の見直しなど。
総評
セコム損保はホームセキュリティの利用がなくても最安値の火災保険になることが多くて信頼性も高いです。当サイトからのオススメ度も高い火災保険なので、セコム損保に対応している一括見積サービスを推奨しています。インターネット契約もできますし、代理店を希望する場合は原則自宅までの出張対応をしてくれるので利便性も高いです。
ただし、2022年10月と2023年1月にそれぞれ保険料率を値上げする改定が行われています。
契約プランのカスタマイズ性も高く総合力の高い火災保険ですが、鍵開け・水回り修理などの付加サービスには弱いです。火災保険をとにかく安く節約したい方は必ず見積を取って比較してみてください。