火災保険の失敗事例集

火災保険を適当に選んで失敗する人が多い理由

提案する男女
一戸建てが立ち並ぶ住宅街

火災保険を適当に選んで失敗する人が多い理由

火災保険料節約とハイリスクは紙一重

火災保険に加入する際は、損失を伴う災害や事故が起きないだろうと軽く考えているものですが、いざ損害が発生すると後悔します。失敗事例を見ると臨時費用や鍵開けなど細かい部分に落とし穴があるようです。

最悪!火災保険のよくある失敗事例集

失敗して困っている女性

人生に降り注ぐ幅広いリスクを回避するには、火災保険のほかに生命保険、医療保険、自動車保険など幅広い保険への加入が必要不可欠です。多くの方が加入している保険の中でも火災保険は深く考えずに加入して、損害が発生してから後悔するケースが多いです。

火災保険のプラン選定に失敗して後悔する人はどのような失敗を犯しているのでしょうか?年間保険料の単価が他の保険より安くても、保険金請求する場面に遭遇すると大きなお金が動くのが火災保険の特徴です。あとから最悪だったと後悔しないために、火災保険でよくある失敗事例を集めてきました。

プラン選定や代理店選びなどで失敗した事例を反面教師にして、あなたの火災保険選びの参考にしてみてください。

臨時費用10%の保険会社を選んだら全焼時に大幅な出費

臨時の出費でお金が無くなる女性

臨時費用特約は保険会社によって支払い限度額の設定が異なります。

主に10%・20%・30%および支払い限度額100万円・200万円・300万円のパターンがあります。

たとえば、建物に対する保険金を1,000万円に設定した場合、臨時費用特約10%100万円だった場合、全焼時に支払われる保険金は1,100万円。30%300万円なら1,300万円で200万円の差が出ます。

建物に対する保険金を200万円増やすと火災保険料も高くなりますが、保険会社を見直すだけで保険料を上げずに臨時費用を上乗せできる可能性があります。

火災保険選びをする場合、臨時費用の割合を軽視する人が多く、あとから後悔する方が多いです。大きな損失発生時に最低限の補償で十分だと考える場合、建物の保険金設定額を減らして臨時費用特約を増やす節約術もあります。

主要火災保険各社の臨時費用特約の設定一覧と臨時費用特約を設定するポイントはコチラのページで詳しく紹介しています。

鍵開け&水道修理サービスがない火災保険を選んで年間保険料以上の出費

水道の修理をする業者の人

昨今は多くの火災保険が鍵開け&水道修理サービスを自動付帯していますが、一部で設定自体のない火災保険も存在します。鍵開け&水道修理は利用する頻度の高いサービスなので、一括見積で最安値の火災保険に鍵開け&水道修理がない場合は慎重に検討しましょう。

火災保険料は条件によって大きく変わりますが、マンションの場合は地震保険をつけなければ年間保険料1万円以下になるケースもあります。それに対して鍵開けや水道修理業者を実費で呼ぶと最低料金でも1万円前後かかります。1年に1回でも利用する機会があれば年間保険料の元を取れることを理解して、多少割高でも鍵開け&水道修理サービスの充実している火災保険を選ぶと良いでしょう。

このほかにも、家具移動や給湯器の故障など、生活の身近な場面で役立つ付帯サービスを用意する火災保険も登場して人気を集めています。

便利な付帯サービスの最新動向や、鍵開け・水道修理サービスに関連したよくある質問はコチラ

破損・汚損未加入で子供が倒したテレビを買い換えた

テレビと子供

居住者の過失でも補償する破損・汚損は小さいお子さんや高齢者がいる家庭から人気です。

しかし、破損・汚損は火災保険料の割合が高く、新規加入で付帯していた人でも更新時に見直すケースが多いです。

最悪な失敗体験談として、新築10年目の火災保険の更新で破損・汚損を外した結果、子供が大型液晶テレビを倒して買い換えた事例を紹介しています。紹介する体験談では最初の10年で大きな事故がなく、上の子供が手のかからない年齢まで成長したことで自信を付けた矢先に、下の子供がテレビを倒してしまったそうです。体験談を寄せてくれた方は、子供が増えたことによってリスクが増していることを見落としていたと強く後悔していました。

体験談の詳細と、破損・汚損の請求に関わるよくある質問とトラブル事例も紹介しています。

火災共済にこだわって無駄な労力を費やす

損失のイメージ

火災共済は非営利を目的にした運営をしていて、年に1回のペースで過剰なお金が割戻金で戻ってきます。営利目的の損保会社が提供する火災保険より魅力的に感じて、最初から火災共済を軸に検討する方がいます。

たしかに火災共済にすることで保険料を節約できるケースもありますが、補償内容によっては火災共済の方が割高になったり、万一の際に損失を全額カバーできなかったりするケースがあります。火災保険と火災共済の違いを理解して、火災共済へ加入する場合でも必ず火災保険の見積と補償内容を比較するようにしましょう。

火災共済を検討する上で気になる割戻率の目安と過去の実績や、理解しておくべき火災共済の落とし穴をまとめました。

不動産屋の代理店が対応粗悪

不動産屋の火災保険にはリスクも潜んでいる

マイホーム購入や賃貸への住み替えをする際は、仲介を依頼する不動産屋から火災保険に加入することができます。不動産屋を火災保険の代理店として見た場合、全ての業者を否定まではできませんが、全般的に不動産屋の火災保険は粗悪な対応をすることが多いです。

不動産屋は、顧客にとって最適な保険会社・プランを選定するのではなく、代理店側の都合が良い内容で提案してきます。粗悪な対応をされても契約する人が多い理由を、不動産屋の目線になって分析してみました。信頼性が高い不動産屋の特徴や、火災保険の契約をする際の注意点を理解しておきましょう。

多くの不動産屋は国内大手代理店型損保しか扱っていません。通販型や新参系・外資系の増えた昨今では、不動産屋からの話だけで火災保険を決めるリスクが高まっています。

風災に免責付けて窓ガラスが割れると思っている以上に負担が大きい

窓ガラス

リスク細分型の火災保険が普及して、風災リスクへ個別に免責設定できるケースが増えています。免責をつければ保険料を安くできますが、窓ガラスが割れるなど実際に損害が発生して保険金請求する場面になると後悔します。

保険会社によっては、風災に免責を付けても年間保険料で数百円程度の差額しか発生しません。わずかな保険料をケチって、免責や交換費用を負担する場面に直面すると後悔しやすいので注意しましょう。

免責設定は保険料を節約する王道手段のひとつですが、免責設定を検討する場合は複数の保険会社を比較するなどして、より慎重にプラン選定する必要があります。特に持ち家などで10年の長期契約をする場合は、子供の養育費など将来の変化を見据えてください。

免責設定による保険料の差額シミュレーションや、免責設定をする際のポイントを詳しく知りたい方はコチラ

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