落下・飛来・衝突

当て逃げ、犯人不明の損害でも補償を受ける契約方法

提案する男女
一戸建てが立ち並ぶ住宅街

当て逃げ、犯人不明の損害でも補償を受ける契約方法

日常生活リスクに加入するメリット

火災保険の中では必須項目ではないですが、加入しておくと安心できるのが落下・飛来・衝突リスクです。加害者不明の落下で屋根に大きな穴があくなど大損害を受ける場合もあります。

落下・飛来・衝突

自然災害以外の理由で建物外部から発生した損害は、居住者が予防処置を取れません。火災保険の基本補償でも必要性が高い項目だと言えます。

落下・飛来・衝突リスクは保険商品によって基本補償の項目が異なります。独立した基本補償項目になっている保険商品もあれば、日常生活リスクとして水漏れや盗難、イタズラなどとセットになっているケースもあります。

公園や交通量の多い道路の近く、近隣に商業施設が多い立地では落下・飛来・衝突リスクが高いので、火災保険で補償を付ける価値が高いです。

主な被害事例

落下とは、近隣の建物の看板や設備が落下した場合の損害です。近くに看板付きの高層ビルやマンションがあり、万一建物が落下した際に家の屋根などに当たる可能性が高ければ補償をつけて火災保険に加入しましょう。

飛来とは台風や突風など自然現象以外の理由で外から物が飛んできて窓ガラスや外壁、屋根、その他設備が破損することです。

野球のボールが飛んできて窓ガラスが割れた場合や、目の前の道路に落ちていた石をトラックが跳ね上げて家にぶつかった場合なども補償対象です。近くに公園、グラウンド、学校があると損害発生リスクが高いです。

衝突は主に車が事故や誤操作などで家に突っ込んできた場合です。

交差点や幹線道路、月極・施設の駐車場の隣接している家は注意が必要です。

自然災害以外の外部からの損害は加害者がいるケースが中心です。基本的に加害者が判明して直接損害賠償請求可能であれば、火災保険で補償をつけていても加害者に修理費用を請求します。

しかし、野球のボールで窓ガラスが割れたけど、加害者が逃げてしまったり、無保険の車が突っ込んできて加害者に損害賠償能力がない場合は自身が加入している火災保険から補償されます。

加害者から損害賠償を受けても見舞金を受け取れる場合がある

落下・飛来・衝突による事故の大半は物損のみの事故です。

居住中の人が怪我した場合は人身+物損事故になり、慰謝料を受け取れますが物損だけでは損失を受けた部分の修理費用のみ加害者に賠償責任が発生しません。

家が傷ついて修理費用を出してもらえても、修理するための業者とのやり取りの手間や、工事の騒音問題が発生します。また、車が衝突しやすい環境の場合はポールの設置や塀に反射板を付けるなど予防策を講じる必要性がありますが、事故前になかった物の設置は加害者の保険や損害賠償では支払ってくれません。

火災保険の落下・飛来・衝突を付帯した場合、修理費用を加害者(保険会社含)が支払ってくれたとしても、損失額の数%を自分が加入している火災保険から見舞金として受け取れます。

受け取れる金額は保険会社や契約内容によって変わってきます。第三者の過失で家が傷つくと、修理費用の負担がなかったとしてもストレスや不満を抱えるものです。そんなときに火災保険から見舞金で手元に残るお金が入れば、いくらか気分が晴れますし再発防止対策に予算を回すこともできます。

加害者が加入している自動車保険や個人賠償責任保険から修理費用が支払われる話になると、自身が加入している火災保険への連絡を怠って見舞金を貰い損ねてしまう方もいます。

家が傷ついたら自然災害や第三者による過失など状況を問わず、まずは自身が加入している保険会社に報告をして、補償される項目がないか確認を取っておきましょう。

田舎に行くほど必要性が低い

田舎の風景

交通量が少なく、近くで子供がボール遊びをできる環境が少ない立地では落下・飛来・衝突リスクが少ないです。

交通事故が起こりやすい場所はもちろん、目の前の道路の交通量が多いだけでも衝突被害にあう可能性が高くなるので補償を検討しましょう。都心部に行くほど被害件数が増加する傾向があります。

火災保険によっては、複数のリスクとセットになっていることがあるので、飛来や衝突の心配はないけどイタズラや盗難を懸念している場合は、個別に基本補償の有無を設定できる保険商品を選びましょう。

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