個別に免責設定する

想定される損害と対処法をシミュレーションしておく

提案する男女
一戸建てが立ち並ぶ住宅街

想定される損害と対処法をシミュレーションしておく

カスタマイズ性の高い火災保険会社はどこ?

免責はなしが理想ですが、保険料がネックになるなら免責を付けることで補償範囲を広げておいた方が安心です。保険会社ごとで免責プランは違いますが、まずは免責なしの条件で見積比較することから始めて、最安および差額の少ない保険会社で細かい設定変更をしましょう。

火災保険は個別に免責設定して賢く節約する

提案する男性

火災保険は免責を付けることで保険料を節約できます。免責は保険請求する際の自己負担金です。

たとえば免責3万円で窓が割れて10万円の損害が出た場合、保険金は免責金額を差し引いた7万円が支払われます。保険会社によって免責金額は全ての補償で共通になる場合と、補償プランごとで個別に設定できるケースがあります。

免責の基本情報はコチラのページをご覧ください。

免責の個別設定できる保険会社の一例

楽天損保

風災・ひょう災・雪災
0円、1万円、3万円、10万円、20万円、100万円
破損・汚損等
0円、1万円、3万円

SBI損保

建物、家財、高額貴金属で個別設定可能

三井住友海上

建物、家財で個別設定可能

このほか、多くの火災保険で建物、家財、破損・汚損で個別設定できる商品が多いです。小さい損害の発生しやすい項目は免責を低く設定すると、いざという時に手厚い補償を受けられます。

建物に関しては、大きな損害だけ火災保険で補償してもらい、数万円から数十万円程度の損害は自己負担すると割り切ることで保険料を節約できます。

家財は保険金請求するケースが多い
さまざまな家財が置いてある様子

建物の損害は火災、風災、水災など大規模な災害で保険請求する機会が多いです。(窓ガラスは除く)

家財は落雷や破損・汚損、盗難などで特定の家財だけ損害が発生しやすいです。保険請求事例の多い破損・汚損を付けるのであれば家財の免責はなるべく少額に抑えた方が保険金請求できるケースが大幅に増えます。

全焼など大きな損害が出た時は10~30万円ほどの免責を付けても、支払われる保険金が大きいため負担は少ないです。

建物と家財を個別設定できる場合は、建物の免責を大きくして家財を少なくすることで、大小さまざまな損害リスクに対応できます。

注意点として、建物の免責額が大きいと台風や庭で子供がボール遊びをした際に窓ガラスが割れた場合、自己負担の割合が高くなってしまいます。

楽天損保のオススメは風災20万円の免責
立派な住宅の外観

風災のみ個別で免責設定できるのは楽天損保ならではのプランです。

免責100万円の設定もできますが、風災で全壊になるケースは少ないので風災なしと同等の扱いです。(楽天損保は風災を外せない)

茨城県、戸建て、地震保険なし、フルカバー、年間保険料3.5万円(免責なし)のプランで試算したところ、免責20万円に設定すると保険料は約3万円、免責100万円にすると保険料は約2.5万円になりました。免責20万円の場合、窓ガラスが1枚割れた程度であれば、ほとんどのケースでガラス交換費用は全額実費になります。

20万円以下の損害は自己負担になりますが、屋根が飛ぶなど足場を組んで作業する100万円以上かかる損害が出た場合は20万円の自己負担金で対処できるので、風災を付けないよりも安心です。

年間5千円であれば免責なしにした方が安心と捉えるか、風災の免責だけで15%以上も変わるのであれば保険料の安さを優先するのかは人それぞれの価値観次第です。

保険会社で異なる免責の組み合わせや設定方法を比較すると、自分に合った補償プランを見つけられます。

免責なしの見積を取ることから始める

火災保険の見積を取る際は、まずは免責なしの見積を取って各保険会社を比較してください。一括見積をしても各保険会社で免責の設定が異なる場合があるので注意しましょう。

免責なしの条件に合わせて最安の保険会社を出して、保険料に納得できればそのまま加入してください。もう少し安くしたい場合は最安の保険会社と差額の少ない保険会社で細かい免責設定の変更をしながら自分に合ったプランを探すと効率が良いです。

全ての保険会社で免責の細かい設定方法を比較するのは大変です。まずは免責なしの同じ条件で候補を絞り込むのが上手に保険会社を選定するコツです。

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